【中国】自動車輸出、23年500万台突破へ=CPCA[車両]

中国自動車産業の業界団体である全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)は7日、2023年の自動車輸出台数が500万台を超える可能性が高いとの見方を示した。前年から少なくとも47%増える計算。電気自動車(EV)など「新エネルギー車(NEV)」の輸出急増が後押しすると指摘した。

崔東樹秘書長が「微信(ウィーチャット)」公式アカウントで発表した。中国の自動車(乗用車、トラック、バス、特殊車両)の輸出台数は近年急速に拡大し、21年は前年比2倍の218万7,000台、22年には55%増の340万台に跳ね上がった。崔氏は、中国製品の競争力向上に加え、世界的な新型コロナウイルス禍を受けた海外の供給不足やロシア・ウクライナ情勢が直近2年の輸出増の要因になっていると分析した。

■ロシア向けが好調

今年1~6月の自動車輸出は前年同期比73%増の234万3,000台。このうち自主ブランド車は59%増の72万2,000台だった。とりわけNEVの輸出増がけん引している形だ。

自主ブランドのメーカー別では、上海汽車集団が25万655台で最多。奇瑞控股集団が13万7,825台、長城汽車が10万2,542台、浙江吉利控股集団が9万94台、比亜迪(BYD)が3万9,087台と続いた。

市場別の自主ブランド車の輸出台数は、ロシア向けが14万7,777台と最多で、メキシコ向けは5万3,733台、オーストラリア向けは5万3,267台、英国向けは4万8,859台、サウジアラビア向けは4万4,441台の順で並んだ。日本向けは617台で、BYD(577台)が中心だった。

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