【マレーシア】フォーブス優良中小企業、マレーシアは9社[経済]

米経済誌フォーブスが現地時間7日に発表したアジア太平洋地域の優良中小企業200社で、マレーシアから9社が選ばれた。前年から2社増えた。

フォーブスのアジア版「フォーブスアジア」は毎年、優良中小企業リスト「ベスト・アンダー・ア・ビリオン」をまとめている。アジア太平洋地域で年間売上高が1,000万~10億米ドル(約14億3,300万~1,433億円)の企業2万社以上の中から、過去1~3年間の負債や売上高、1株当たりの利益(EPS)、1~5年間の株式資本利益率(ROE)などを基準に200社を選出。順位付けはしていない。

マレーシアからは、▽機械・部品の表面処理フロントケン・コーポレーション▽自動化技術ソリューションを手がけるグレーテック・テクノロジー▽海運ハーバーリンク・グループ▽パーム農園経営キム・ルーン・リソーシズ(KLRB)▽検査機器製造・販売QESグループ▽アウトソーシング事業のサイコム(MSC)▽包装材トングアン・インダストリーズ▽電子機器製造ウチ・テクノロジーズ▽自動検査機器ビトロックス・コーポレーション——の9社が選ばれた。

フォーブスは、今年は半導体チップやその関連企業が多く選ばれたと説明。そのうちの1社として、半導体の表面のクリーニングも手がける、マレーシアのフロントケンを挙げた。人工知能(AI)技術の導入加速に伴い、スマートフォンや電化製品、自動車といった日常的に使用される製品に使われる半導体の需要は過去3年間で急拡大したが、需給逼迫(ひっぱく)の緩和を背景に今後は市場がやや軟化すると予測している。

© 株式会社NNA