1年間で10万筆超 高校生1万人署名 4年分をジュネーブへ 長崎で実行委集約集会

1年間で10万筆以上を集めた高校生1万人署名活動実行委の高校生=長崎市大黒町、長崎自治労会館

 核兵器廃絶や世界平和を目指し国内外で署名を集める高校生1万人署名活動実行委員会は8日、長崎市内で署名の集約集会を開き、昨年8月から1年間で10万筆以上集まったと発表した。署名は新型コロナウイルス禍の3年分と合わせて、スイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪問する第26代高校生平和大使に託す。
 全国各地で実施した街頭署名を集め、8日時点で集計し10万56筆に上った。集会には同実行委や元大使ら約60人が出席。署名の数が発表されると歓声が上がり、高校生はハイタッチしたり動画を撮ったりして喜びを分かち合った。
 第25代高校生平和大使の田原夏海さん(17)は「全国の高校生と一つの目標に向かって頑張ったことを実感できた」、同大使派遣委の平野伸人共同代表(76)は「多くの人の力で集まった署名をいよいよ大使に託せることに喜びと責任を感じる。高校生の力が世界を動かすという希望を持ってジュネーブに向かう」と笑顔で語った。
 同大使のジュネーブ訪問は4年ぶり。集めた署名は3月末までで累計250万筆を超えている。

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