世界初、太陽光パネルの水平リサイクルに成功/新見ソーラーカンパニーなど/2028年の実用化目指す【岡山・西粟倉村】

太陽光発電システムを販売する新見市の新見ソーラーカンパニーなどは、廃棄される太陽光パネルから新しいパネルを製造することに成功したと発表しました。太陽光パネルの水平リサイクルを実現する世界初の技術ということです。
新見ソーラーと、パネルの水平リサイクルを目指して産学官114の個人・団体で組織するPVリボーン協会、奈良県のパネルメーカー、タミヤ製作所の3者が実証実験で実現しました。
この技術は、新見ソーラーが開発した熱分解装置により廃棄パネルを分解・抽出した材料を使って、新たなパネルを製造するものです。
8月8日、岡山県西粟倉村役場で新見ソーラーの佐久本秀行社長らが会見を行い、パネルの製造過程で出る不良品の廃棄パネルからつくられた新しいパネルを披露しました。
太陽光パネルの耐用年数はおよそ25年から30年といわれ、2030年半ばには年間20万㌧のパネルが廃棄物として出てくるといわれています。
このため、新見ソーラーなどは、2028年には再生パネルの実用・量産化を実現したい考えです。
佐久本社長は「廃棄パネルの100%完全リサイクル実現に向けた大きな一歩」と話しています。

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