佐伯市の木本さん作詞作曲「おかえりなSAIKI」DVD完成 児童が歌とダンス【大分県】

そろいの法被姿で完成したDVDを披露する木本邦勝さん(左端)やちりめんガールズの児童ら=佐伯市役所
佐伯市に寄贈した「おかえりなSAIKI」収録のオリジナルDVD

 【佐伯】観光PRや高齢者の健康保持などに役立てたいと、佐伯市日の出町の木本邦勝さん(78)が作詞・作曲した「おかえりなSAIKI」を小学生が歌い踊ったオリジナルDVDが完成した。さいきツーリズム戦略のキャッチコピー「おかえりなさいき」に刺激を受けた木本さんが、「見て聴けるものを」と製作。3日、市に100枚を寄贈した。

 生まれ育った古里に貢献したいと取り組んだ。曲を作った後、市教委に歌い手と踊り手の協力を依頼。昨年2月、母校・佐伯東小の協力が決まった。その後、詩と曲に合ったダンスを自ら考案。今年3月から同校の児童5人と練習を重ね、完成にこぎ着けた。

 歌詞には佐伯(SAIKI)のKは「九州一広い」など、アルファベットにちなんだ佐伯の魅力を盛り込んだ。緩やかな曲調で、ダンスも「座ったまま踊る」ことを想定し、覚えやすく簡単な動きに仕上げた。

 市役所であった寄贈式には、木本さんと歌い手の白江笑琉(えみる)さん(9)=4年、踊り手の小越美奈さん(8)、佐藤芽依さん(9)=共に3年、丸山うみさん(7)、村上花香(かこ)さん(7)=共に2年=のちりめんガールズ5人が出席。田中利明市長と一緒に2分ほどのDVDを視聴した。田中市長は「シンプルでいい出来」と太鼓判。広報や福祉、教育現場での活用を期待した。

 木本さんは「古里佐伯の魅力を表せるように作った。観光PRの一助になれば。市内は高齢化も進む。子供たちが歌い、踊る姿を見て和んだり、一緒に体を動かしたりしてもらえれば」と話した。

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