栃木県消防学校で学ぶ新人消防職員が山林火災想定し実践訓練

 栃木県消防学校で学ぶ新人の消防職員が8日、林野火災に備えて宇都宮市の羽黒山で実践的な訓練を行いました。これは実践的な訓練を通して林野火災に対応できる技術を身に付けてもらうもので、今年(2023年)4月に消防職員として採用された68人が参加しました。

 訓練は、羽黒山神社北側の山林でタバコの火の不始末による出火を想定して行われました。新人の消防職員たちは、羽黒山の入り口から約570メートルの山道を長さ約20メートルのホースを次々につなぎながら駆け上がります。火元までは高低差が80メートルほどあり水を送る圧力が弱まるため途中でポンプを接続して必要な圧力を確保します。

 県消防防災課によりますと去年(2022年)、県内では20件の林野火災が発生しています。参加者たちは万が一の火災に備え、これまで学んできた知識を実践で確認していました。

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