台風接近の中、長崎で鎮魂の祈り 「最後の被爆地に」誓う

長崎市の平和公園で手を合わせる女性=9日午前

 時折強い風雨が吹き付ける中、早朝から鎮魂の祈りをささげた。「長崎を最後の被爆地に」。台風が接近する中、長崎市松山町の平和公園では、平和祈念像に手を合わせる人の姿が見られた。

 同市の本多由利子さん(86)は小3の時、爆心地から4.6キロ地点で被爆した。この日が近づくと、共に被爆し、一昨年がんで亡くなった妹を思い出す。「世界中の人が静かに仲良く暮らせますように」と祈った。

 京都から今春、長崎の大学に進学した家城天優さん(18)は「若い世代が(被爆の実相を)伝える責任を果たし、長崎を最後の被爆地にしなければ」と力強く語った。

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