長崎県内のコロナ感染 「盆がピークか」 大石知事、対策徹底を呼びかけ

 大石賢吾知事は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時会見を開き、盆の帰省時期に人同士の接触機会が増え、感染リスクが高まるとして、基本的な感染防止策の徹底を呼びかけた。医療関係者の予測を基に「お盆あたりがピークになるのではないか」との見方を示した。
 長崎県によると、新規感染者数は7月に入り急拡大。定点当たりの報告数が24~30日に30.29人となり、5月の「5類」移行後初めて30人を超えた。第8波のピーク(1月2~8日)の42.14人に近づいている。
 知事は基本対策として、換気や手洗い、手指消毒、混雑した場所でのマスク着用を挙げた。その上で、高齢者や基礎疾患を持つ人は感染時に重症化しやすいと注意喚起。体調不良時は外出を控えてほしいとした。
 入院者数も増える傾向にある。医療機関の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、「症状が重い場合を除き、なるべく平日の診療時間内に受診を」と求めた。

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