「思わぬ観光に」台風6号影響 伊豆諸島から多くの観光客が船で下田へ 長期欠航の恐れも=静岡

台風6号の接近で、静岡県内の交通にも影響が出ています。伊豆諸島の神津島を訪れていた多くの観光客が8月8日、静岡県の下田港への移動を余儀なくされました。下田行きのフェリーが島での孤立を避けたい観光客で混雑しました。

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8日午後3時頃、伊豆諸島の神津島発の「フェリーあぜりあ」が下田港に到着。満席の240人の乗客が下田港に降りました。

このフェリーは、利島、新島、式根島も回る定期便ですが、8日は高波のため下田と神津島の1往復だけになりました。

夏の観光シーズンでも1日50人程度の客数が通常で、満席になるのは異例だということです。

<乗客>
「台風で竹芝(東京)に行けなくて、下田に来ました」
Q.乗れて良かったですね?
「良かったですよ。危ないですよね。ずっと欠航になっちゃうかもしれないから」

下田発のフェリーは、9日水曜日は臨時便を出す予定ですが、今後の運航については欠航する可能性が高いということです。

さらに、発生した台風7号が日本に近づいてくるため、今後、長期間にわたって欠航が続くと見込まれています。

<神新汽船 下田営業所 大野茂樹所長>
「(今後)もう10日間くらいダメなんじゃないかと。非常に悪い海の状況です。(10日間というのは)珍しいです。昨年は1日も欠航がありませんでしたので」

神津島での孤立を避けるため下田港に到着した観光客は、下田駅行きのバスに乗るため長い列をつくっていました。

<女性客>
「1日短く、旅を終わらせました。静岡県内を回って、あす、(東京まで)ゆっくり帰ろうと思います。思わぬ下田観光です」

なお9日は台風6号の影響で、県内は大雨となる見込みで、土砂災害などに注意警戒が必要です。

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