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パリ・サンジェルマンとの関係が悪化し続けているフランス代表FWキリアン・エムバペについて、MLSがアメリカに呼び寄せる可能性について模索し始めているようだ。スコットランド『デイリー・レコード』紙の電子版が報じている。
MLSでは今夏、契約満了でPSGを退団し、バルセロナへの復帰やサウジアラビア・プロリーグ移籍が噂されていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシをインテル・マイアミへと迎え入れることに成功した。
この成功体験に後押しされ、MLSの幹部はエムバペのために革新的な契約体系を用意しようとしているという。
MLSでは過去にデイヴィッド・ベッカムがレアル・マドリードからLAギャラクシーに移籍した際、サラリーキャップ制度の枠外となる「特別指定選手」制度を導入し、ベッカムに高額年俸を支払えるようにした。
また、今夏メッシがインテル・マイアミに移籍した際には、MLSの試合をApple TV+で配信するアップル社やMLSの公式サプライヤーであるアディダス社が協力し、MLSに関連して得られる収益の一部をメッシに提供することで高額年俸を賄う形を編み出した。
こうした事例を踏まえ、MLSのコミッショナーを務めるドン・ガーバー氏は次のように語っている。
「エムバペはMLSに来たがっているかもしれないし、MLSのチームがユニークなことをやろうとしているかもしれない。誰が真実を知っているというのだ? MLSは野心的で革新的なリーグだ。今後、どんな仕組みができるのかは誰にも分からないだろう」
エムバペに対してはこれまでにサウジアラビアからのオファーが届いたり、リヴァプール移籍の噂が浮上したりしていたが、エムバペはいずれも拒否・否定しており、2024年6月30日までPSGに在籍し、契約満了をもって退団するというスタンスを崩していない。これまでの言動を考えるとMLS移籍が実現するとは思えないが、MLS側はエムバペの興味を引くような契約形態を提示することができるだろうか。