票点検で当選無効裁決、都選管 4月の中野区議選

 東京都選挙管理委員会は9日、4月の中野区議選(定数42)で最下位当選した共産党の井佐哲郎氏(52)の当選を無効にすると裁決した。0.415票差で次点だった参政党の田中裕史氏(56)の申し立てを受けて7月に票を点検した結果、井佐氏の得票が1票減り、逆転した。

 都選管によると、裁決書の交付を受けるなどした日から30日以内に高裁に提訴しないと裁決が確定し、当選者が入れ替わる。「いさしんいち」と書かれた票について、中野区選管は井佐氏の得票としていたが、都選管は類似の判例などに基づき無効票と判断した。

 当初の得票数は井佐氏が1585票、田中氏が1584.585票だった。

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