富山商、初戦突破ならず 夏の甲子園 

延長十二回タイブレークの末に敗れ、悔しい表情を見せる富山商ナイン=9日午前10時50分、甲子園球場

  ●鳥栖工に延長サヨナラ負け

 第105回全国高校野球選手権大会第4日は9日、甲子園球場で1回戦が行われ、第1試合で富山商が鳥栖工(佐賀)に延長十二回タイブレークの末、2―3でサヨナラ負けした。夏は9年ぶり17度目出場の富山商は、春夏通じて初出場の鳥栖工との公立校対決を制することはできなかった。

 富山大会を無失策で勝ち上がり、甲子園でも鉄壁の守備を見せた富山商に最後の最後でほころびが出た。

  ●上田熱投161球、4安打3失点

 2―2で迎えた延長十二回裏。無死一、二塁で相手の犠打を処理した主将上田海翔投手(3年)の一塁への送球が乱れ、決勝点を許した。上田投手は一人で投げきり、4安打3失点、3奪三振、5四死球で161球の熱投を見せた。

 富山商は二回に先頭の4番・福田敦士選手(2年)が三塁打を放ち、鶴田尚冴選手(2年)の遊ゴロの間に福田選手が生還して先制のホームを踏んだ。延長十一回は相手の捕逸で勝ち越したが、及ばなかった。

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