長崎新聞、朝刊に巨大きのこ雲 「武力か対話か」訴える広告掲載

長崎新聞社が9日付朝刊に掲載した平和広告

 長崎新聞社は9日付朝刊に、見開き2ページに及ぶ巨大なきのこ雲のイラストの一番下に「武力か、対話か。」と、外交による平和解決の必要性を訴える広告を掲載した。ロシアによるウクライナ侵攻で分断と対立が深まる国際情勢を踏まえ、読者やインターネットの閲覧者に何としても戦争を避けるように問題提起した形だ。

 きのこ雲の広告は計3ページ。原爆によるきのこ雲を長崎が知っている「戦争の行き着くさき」と表現。一瞬にして7万人以上の市民が命を奪われ、生き延びた人たちも後遺症や差別に苦しんだことを改めて説明した。

 「8月9日。声なき声が、わたしたちに問いかけてくる。武力か、対話か。」と結んだ。

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