最低気温が29.8℃!100年超える観測の中で “史上最も暑い” 朝か 連日の猛暑+台風6号の影響 広島

9日は朝からもわっとした空気に包まれて蒸し暑かった…。広島県内では多くの地点で気温が25℃以上の熱帯夜となりました。特に広島市や呉市では29.8℃までしか下がらず100年を超える観測の中で最も暑い最低気温となりそうです。

RCCウェザーセンター 近藤志保 気象予報士:
「午前4時すぎの広島市中心部です。ときおり生暖かい風が吹いています。手元の温度計は30℃をさしています」

広島市中区では9日未明になっても30℃を下回らない時間帯が長く続きました。最低気温は午前5時前後に観測した29.8℃…。このまま9日夜もこの気温を下回らなければ、9日の最低気温は観測記録が残る過去144年間で最も高くなる可能性があります。
(※これまで最も高かったのは2006年8月17日の29.5℃)

記録的に暑い朝となったのは広島市だけではありません。9日朝は県の北部を含めてほとんどの観測点で熱帯夜に…。最も高い最低気温の記録を更新する地点が続々と出る見込みです。

街の人は:
「もう夜はクーラーつけて扇風機も回して、途中切ったりしてるんですけどもう我慢できません。じゃけんあんまり切らんように」
「湿度がすごいですね。暑いです。この辺に蒸気がほしいです」

なぜ夜中も気温が下がらなかったのでしょうか。その要因の一つが「台風6号」です。連日の猛暑に加えて台風が運んできた大量の暖かく湿った空気が県内にも流れ込み、夜中も気温が下がりにくくなっていました。

夜明け前から働くことが多い広島市中央卸売市場の人たちも、この暑さにはうんざりのようです。

市場の人:
「もう汗びっしょりです。氷を首筋に当てたり扇風機のついたベストを着たりしてますね。(魚の氷は例年の)2倍くらいですね、暑くて。氷すぐ溶けちゃうんで」
「魚は暑くなると鮮度が悪くなってしまいますので、広島の市場ではとにかく氷を魚にどんどんかけて、魚の温度は温かくならないように気を遣っています」

来週にかけても県内では沿岸部を中心に朝の気温が25℃を大きく上回る熱帯夜が続く予想です。昼間の猛暑だけではなく夜中の熱中症に対しても引き続き警戒してください。

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