燃料費高騰で運送会社から悲鳴 コスト削減に努める

燃料費の高騰は物流業界にとっても死活問題です。仙台市の運送会社からは悲鳴が上がっています。

若林区の運送会社、仙台運送です。2トントラックからトレーラーまでグループ会社を合わせて大小180台ほどの貨物車両を所有していて、東北6県や東京などへ荷物を運んでいます。

仙台運送菊地徹社長「燃料だけじゃなくて、車両価格も電気代も全て上がっていますから。(ガソリンは)もっと高くなっていくと思う。そうなると我々の業界は大変な状況が続く」

コストを抑えるため、自社の敷地内に燃料スタンドを造って給油しています。燃料を元売り業者から直接購入するため、ガソリンスタンドよりも1リットル当たり20円ほど安く仕入れることができます。

ドライバー「75リットル、満タンです」「仕事もそうですけど、プライベートでも上がっているので、極力燃費の良い方向に頑張っているつもりです」

会社ではこのほか、6年ほど前から燃費の良い運転をしたドライバーに手当を出して燃料費の節約を促すなど、コストの削減に努めてきました。

荷物の運送料金に燃料費の上昇分を加えるよう依頼主に求めていますが、現状4割ほどしか応じてもらえていないと言います。

仙台運送菊地徹社長「これからもお客さんにお願いをし続けていきますけど、その間、やっぱり厳しいので一過性的かもしれませんが、行政の方にもご協力をいただかなければいけない」

国は、2022年1月から給付してきた補助金を9月末で打ち切るとしていて、この会社では仙台市を通して国に10月以降も支援の継続を求めています。

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