朝ドラ・寿恵子の「八犬伝」愛炸裂、SNS共感「オタクの鑑」

土佐の造り酒屋・峰屋で不自由なく育った主人公が、植物学を突き進み、激動の時代を生きる連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。8月9日放送の第93回では、万太郎の住む長屋を訪れた姉の綾と竹雄が、妻・寿恵子や長屋の住人と交流するシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

綾(佐久間由衣)に『八犬伝』を見せる寿恵子(浜辺美波)(C)NHK

万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)が暮らす長屋に、姉の綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)が訪ねてくる。竹雄は研究室を追われた万太郎を心配していたが、寿恵子とたくましく生きる様子を見て安心する。

一方、「峰屋」を失くして意気消沈していた綾は、長屋の住人たちが自由に生きる姿を見て「どこでも生きていけるじゃがね」と勇気をもらう。そんななか、寿恵子は田邉教授(要潤)と妻・聡子(中田青渚)の関係をスキャンダラスに描いた小説の存在を知り、心配して2人が暮らす屋敷へと向かうのだった。

今回の放送では、寿恵子が愛読する『八犬伝』になぞらえ、「綾と万太郎は八犬士のよう」と褒めるシーンが描かれた。『八犬伝』を読んだことのない綾におすすめの巻をすすめつつ、「私も読む前に戻りたいんです。そしてもう一度、馬琴先生にひれ伏したい」と熱く語るシーンも。

寿恵子の『八犬伝』愛が伝わるシーンに、SNSでは「寿恵子、本当にオタクの鑑」「ヲタクすぎて共感しかない」「おすえちゃんがずっと馬琴先生のオタクなのかわいい」など共感の声が相次いだ。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。8月10日放送の第94回では、寿恵子が友人である聡子を心配し、田邉教授の屋敷へと急ぐ。

文/つちだ四郎

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