お盆の帰省などで車の利用増 JAFに聞く「車内の暑さ対策」

広島県内では9日、19の観測地点のうち10か所で、最低気温が観測史上最も高くなりました。お盆の帰省などで車で移動する人も増える中、車内での暑さ対策を取材しました。

連日続く「真夏日」。車での外出機会が増えるのがこれからの時期です。車内の温度は短時間で上昇するため、「熱中症」の危険も高まります。「日本自動車連盟=JAF」による車内の温度変化の実験データがあります。この日の気温は35度。エンジンを切り、窓を閉めた車内の温度は25.5度でしたが、計測を始めてわずか10分後。車内は体温を超える37.8度に達し、ダッシュボードの上は、55度を超えました。高温に達した車内の温度を、素早く下げるにはどうすれば良いのでしょうか。

■日本自動車連盟 広島支部 事業課 事業係渡邊 伸一係長

「エアコンをつけて窓を全開にして、1~2分くらいですかね。走っていただいた後にまた窓を閉めて、内気循環にしていただければ冷えると思います」

JAFによると、効率よく車内の温度を下げるには窓を全開し、エアコンを「外気導入」の状態にして走行します。そしておよそ2分後に窓を閉め、エアコンを「内気循環」にして走行することを勧めています。短時間で温度を下げることで、「燃費の向上」や「排気ガスの抑制」にもつながるとしています。

■日本自動車連盟 広島支部 事業課 事業係渡邊 伸一係長

「(エアコンを)18度とか19度で全開にするよりも、例えばですけど24~25度とか、あとオートエアコンですよね。設定していただいて、若干燃費は稼げると思います」

「ウイズコロナ」とされるこの夏、帰省したり旅行したり人も多くなるとみられます。JAFによると、8月の対応件数では、バッテリーやタイヤのトラブルが半数を占めます。長距離運転の前には、「十分、点検をするよう」に呼びかけています。

《2023年8月9日》

© 広島テレビ放送株式会社