除名の元共産党職員、処分再審査求める意向「党に戻りたい気持ちある」

除名処分の再審査に向け、方針を説明する松竹氏(東京都内)

 共産党京都府委員会に除名された元党職員の松竹伸幸氏が9日、東京都内で記者会見し、来年1月に予定される党大会で処分の再審査を求める方針を説明した。同日に開設した自身のホームページやYouTubeチャンネルを通じて党大会に参加する代議員に賛同を呼びかけ、復党を目指す。

 党規約は、処分に不服な場合は中央委員会および党大会に再審査を求められると規定。党が除名処分に関する再審査について「いかなる書式で提出しようと対象になる」と文書で回答したことから、松竹氏は党大会が招集される今秋にも必要書類を提出するという。

 松竹氏は今年2月、党首公選制導入を主張した著書出版などが「重大な規律違反」として除名されたが、この日の会見で「党に戻りたい気持ちもあるし、党の綱領や規約を守っている自覚もある」と反論。「新しい綱領や規約に基づけば、もっと自由で民主主義的な、国民から見ても近い存在になれるはず。綱領や規約の精神を全国の党員が深め、新しい党をつくっていきたい」と訴えた。

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