ワールド、9年ぶり「こども参観日」 小学生らが親の仕事ぶり見学、社長と名刺交換

子どもを招いて親の仕事内容を詳しく説明したワールドの「子ども参観日」=神戸市中央区港島中町6、同社

 アパレル大手のワールド(神戸市中央区)は、職場や仕事の様子を社員の子どもに見てもらう「こども参観日」を開催した。神戸の本社と東京オフィス(東京都港区)で、小学生ら計約80人が衣料の製造工程や親の仕事ぶりを見学した。

 社員の発案で1991年に開始。勤務拠点の分散化などで2014年を最後に休止していたが、「家族と仕事について会話をするいい機会になる」として、IR・グループコミュケーション室が中心になって復活させた。今回が34回目。

 本社ビルでは、子どもら約30人が、会社に関する説明を受けた後、生地を裁断する工程などを見学。布の端切れを使ったワークショップを楽しんだ後、普段親が働く職場に向かった。

 女性ブランド「コルディア」のパタンナーを務める五百尾奈緒さんは娘(9)に型紙の作り方など解説。「働くことに興味を持ち、やりたいことを見つけるきっかけになれば」と笑顔で話した。

 最後に「社長です」と、同社の鈴木信輝社長が登場。「社長って何しているんですか」など、子どもたちからの質問に気さくに答えていた。(大盛周平)

© 株式会社神戸新聞社