「夢のようです」ガチャガチャ専門店が新たにオープン全国でも珍しい専門メーカーが実は静岡に

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近年、その人気に拍車がかかっているガチャガチャ業界。市場規模が10年で倍になるなど、存在感が大きくなっています。静岡県内でも専門店がオープンするなど盛り上がりをみせています。

「ガチャガチャ」

店でよく目にするチロルチョコや牛乳パック、リアルな昆虫まで。メーカーから毎月約400種類の新商品が発売されているガチャガチャ業界。県内でも専門店がオープンするなど盛り上がりをみせています。

<井手春希キャスター>
「うわー。入ってすぐに、たくさんのガチャガチャがずらりとならんでいます。何台のガチャガチャがある?」

<静岡鑑定団 横山広治さん>
「315種類ですね」

<井手春希キャスター>
「夢のようですね」

7月29日にオープンした「ガチャガチャダンジョン」。ゲームの中に入り込んで、お宝を探すようなコンセプトをイメージしています。

<子ども>
「狙いのが出たらいいなと思って、回してます」

<子ども>
「欲しかったやつ。パチパチパチ」

<母親>
「15年ぐらい前よりも値段の上がっているけど、クオリティも上がっている」

ガチャガチャの市場規模は拡大していて、10年前の2012年度は270億円でしたが、2022年度は610億円と約2倍以上になっています。背景にあるのは、専門店の増加と客層の広がりです。

<静岡鑑定団 横山広治さん>
「市場希望が拡大していて、背景には、今まで、(ガチャガチャを)回していなかった若い女性客の層が入ってきて、市場規模が大きくなっている」

拡大を続けるガチャガチャ業界ですが、県内にはガチャガチャを企画・開発している企業があります。

<井手春希キャスター>
「こちらは何ですか?」

<トイズキャビン 山西秀晃社長>
「うちのガチャガチャを色々詰め込んだ、64分の1という縮尺のジオラマです」

静岡市葵区にあるトイズキャビン。全国にも10社程度しかないガチャガチャ専門のメーカーで、6年間で約200種類のガチャガチャを企画・開発。中国の工場で生産し全国で販売しています。コロナ禍の影響でガチャガチャブームが到来したと話します。

<トイズキャビン 山西秀晃社長>
「コロナで、遠くに旅行で出掛けられなった。(近場の)ショッピングモールの大きなガチャガチャ売り場にお客さんが足を運ぶようになって、目にする機会が増えて、ガチャガチャってこんなにたくさんあるんだと気付いて、それが追い風になって市場が伸びている」

非接触で購入することができ、低単価でクオリティが高いことも人気を高めている要因です。ただ、このガチャガチャバブルですが、生産が海外ということもあり、今後、懸念もあります。

<トイズキャビン 山西秀晃社長>
「円安の影響で、大幅に儲けが圧迫されるけど、ガチャガチャの単価は変えられないので、作ってる側の負担が大きい」

今後も斬新な発想の企画力が必要で、販路を海外に広げられるかが、更なる市場規模拡大のポイントになります。

<スタジオ>
静岡県内には標高が世界一「高い」ガチャガチャが7月、登場しています。その場所は、富士山山頂の山小屋「頂上富士館」で、7月10日の開山日から販売されている「宮ガチャ」です。1回500円で、全100種類のキーホルダーと御来光を拝むようになった由来が書かれた解説書も同封されています。

行政も各市町をアピールするためのツールとなるなど利用の幅も広がっています。

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