グラスの底が半分ない…異色のビールが登場 スマホを挟まないと、ぶちまけ必至 SNS話題「スマホ断食―」

5月にオープンした焼肉店「渋谷ネオ焼肉・ホルモン ふたご」(渋谷区内)の異色メニュー「スマホ断食サワー」。底が半分かけたグラスで提供されるレモンサワーで、発売前からSNSなどで「意味分からなくて好き」と話題を呼んだ。今月4日からは同グラスで提供されるドリンクメニューを大幅拡大し、ビール、ハイボール、お茶ハイなどでもスマホ断食が体験できる。

Z世代向けに開発された「スマホ断食サワー」(税込638円)は、グラスの底が半分かけており、単体では自立できない仕様。かけた部分にスマホを挟むことでようやく自立する。スマホのライトを付けることでドリンクが光り輝き、映える光景が広がるのだが…。ネットでは「その“映え”をどうやって撮影すんだよ」「映えるのに写真撮れないというもどかしさ」「意味分からなくて好き」などの声が寄せられ、話題となった。

当初の想定では、若者を中心とした一部の層に向けたメニューで、サワーの中にゼリーや魚グミを入れるなど“映え”を推す方向性だった。しかし、いざ発売してみるとSNSなどで興味を持った30~40代からの注文も。同店舗を運営する株式会社FTG Companyの担当者によれば、照らされたサワーに歓声をあげる、グラスの構造に思わず笑ってしまうなど反応はさまざま。「実際に飲食しながら無意識にスマホを触っているので(スマホが触れなくて)落ち着かないという方もいらっしゃいます」とスマホ断食体験に困惑気味の声もありつつ、「実際にご注文された方は、皆さん楽しんでくださっています」と手応えを感じている。

「他のドリンクもスマホ断食グラスで飲みたい」という声もあり、幅広い層にスマホ断食を体験してもらう方向に転換。スマホ断食ビール(税込605円)、スマホ断食ニッカハイボール(税込528円)、スマホ断食ウーロンハイ(税込440円)など、好みの中ジョッキドリンクがスマホ断食グラスで提供される。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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