【台湾】7月CPIは1.88%上昇、前月から拡大[経済]

台湾の行政院主計総処(統計局)が9日発表した2023年7月の消費者物価指数(CPI、21年=100)は前年同月比1.88%上昇した。上げ幅は21年3月(1.22%)以来27カ月ぶりの低水準となった前月(1.75%)から0.13ポイント拡大した。

7月のCPIは主要7分野全てがプラスとなった。

「教養・娯楽」は3.62%上昇し、上げ幅は最大。新型コロナウイルスの防疫措置緩和に伴いレジャー関連の消費が伸び、娯楽サービス費が9.06%上がった。

「雑項目」は2.95%上昇。介護などの個人向けサービスや宝飾品、美容・衛生用品が値上がりした。

「住居」は1.88%上昇。住宅修理費が3.38%、家賃が1.99%、電気料金が1.91%それぞれ上がった。

「食品」は1.28%上昇した。肉類と卵類の価格は飼料コストの増加でそれぞれ5.42%、3.98%上昇した。

「医薬・保健」は2.46%上昇。「衣料」は1.11%、「交通・通信」は0.50%それぞれ上昇した。

7月のCPIは前月比では0.10%上昇した。価格の変動幅が大きい野菜と果物、エネルギー価格を除いたコアCPIは前年同月比2.73%上昇となった。1~7月のCPI(平均)は前年同期比2.26%上昇した。

7月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比3.19%下落。原油・石炭製品や化学材料とその製品、薬品、基本金属、金属製品などの価格が下がった。ただ電気料金の値上がりや為替レートの変動が下げ幅を縮める要因になった。前月比では0.46%上昇した。

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