「ロッキン」再び海浜公園に 2024年へ最終調整 茨城・ひたちなか

コロナ禍前の2019年8月、国営ひたち海浜公園で開かれたロック・イン・ジャパン・フェスティバル=ひたちなか市馬渡

茨城県ひたちなか市で毎年夏に開かれ、2022年から千葉市に会場を移した国内最大規模の野外音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」が24年は再び、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開催される方向で最終調整していることが9日、複数の関係者への取材で分かった。通称「ロッキン」として親しまれ、ファンからは大きな会場での開催を望む声が上がっていた。実現すれば、ひたちなか市での開催は5年ぶりとなる。

ロッキンは00年8月、国営ひたち海浜公園を会場に始まった。国内の大物アーティストをはじめ、200組以上が出演する国内最大規模の音楽ライブで、毎年夏に開催されるひたちなか市の一大イベントとして定着していた。19年には5日間で延べ約33万7千人のファンが来場した。

20年は新型コロナ感染拡大の影響を受けて中止となった。翌21年は開催する予定だったが、感染拡大防止との両立から急きょ中止が決まり、2年連続で開催が見送られた。

22年夏からは、開催会場を千葉市の蘇我スポーツ公園に移転。ひたちなか市の観光業者やファンからは「戻ってきて」と残念がる声が相次いだ。

一方で、ロッキンの総合プロデューサー、渋谷陽一さんは当時、公式ホームページで、「25周年、30周年といった年での、ひたちなか市での開催を模索したい」などと心情をつづっていた。

24年は、ロッキンが初めて開催されてから25周年を迎え、ひたちなか市も市制30周年の節目に当たる。

イベントのファンからは大きな会場であるひたち海浜公園での開催を望む声が上がっていた。

関係者によると、24年のひたちなか市開催については、現在、千葉市で開催しているロッキン最終日の13日に正式発表される見通し。

25年以降の開催場所は明らかになっておらず、ひたちなか市で開催されるかどうかは、運営側が今後検討していくとみられる。

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