ウクライナ南部攻撃で死者 大統領、テロ攻撃と非難

8日、ウクライナ東部ドネツク州の前線近くで配置に就くウクライナ軍兵士(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ南部ザポロジエ州の州都ザポロジエ市の住居地域に9日、ロシア軍の攻撃があり、少なくとも2人が死亡し7人が負傷した。地元メディアが伝えた。ウクライナのゼレンスキー大統領は「テロリストによる新たな攻撃だ」と非難。攻撃により地元の教会付近から炎が上がる映像を通信アプリに投稿した。

 一方、両国国境に位置するロシア西部ベルゴロド州知事は9日、同州南西部の集落にウクライナ軍の砲撃があり1人が死亡、4人が負傷したと明かした。タス通信によると、ロシアが大半を実効支配するウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツクでは9日、ウクライナ側の砲撃で1人が死亡した。ロシア側行政府はクラスター(集束)弾も撃ち込まれたとしている。

 またザポロジエ州のロシア側行政府は、9日に欧州最大のザポロジエ原発が立地するエネルゴダールにウクライナの攻撃用無人機が飛来したため防空システムで撃墜したと表明した。

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