ロシア集束弾攻撃で200人死亡 民間人被害、ウクライナ検察発表

6日、ウクライナ東部ドネツク州で砲撃を受けたとされる大学の建物で作業に当たる消防士(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ検察当局は6日までに、侵攻開始以降、ロシアによるクラスター(集束)弾攻撃で民間人201人が死亡し、553人が負傷したと発表した。地域別では東部ハリコフ州へのクラスター弾攻撃が最も多く、南部のミコライウ、ヘルソン両州が続くとしている。

 検察は具体的な事例として、50人以上が死亡した昨年4月の東部ドネツク州クラマトルスクにある鉄道駅への攻撃のほか、北部チェルニヒウの小児病院やハリコフ、ミコライウの住宅が被害を受けたと指摘。民間人に対するクラスター弾の使用は国際人道法違反として、ロシアを非難した。

 一方、ウクライナ軍は前線で米国供与のクラスター弾を使用している。

 また、ロシア軍は5日、ハリコフ州クピャンスクの輸血センターを砲撃し、ウクライナ当局によると死傷者が出た。

 ロシア軍は5日夜から6日朝にかけてウクライナの広い範囲をミサイルやドローンで攻撃。ウクライナ空軍によると、極超音速ミサイル「キンジャル」や巡航ミサイル「カリブル」、イラン製無人機シャヘドが使用された。

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