3年生、夏物語2023 ソフトテニス女子 個人3位に輝いた樽村妹穏・竹松美紀(明豊3年) 【大分県】

全国高校総体のソフトテニス女子個人で明豊の樽村妹穏・竹松美紀(いずれも3年)が3位となった。樽村は「今でも信じられない」と話し、竹松は「強い相手にチャレンジャーとして向かっていったことが結果につながった」と喜んだ。

今年3月の全国高校選抜大会で久しぶりにペアを組んだ2人は、快進撃の予感があった。前衛の竹松は「樽村は1年の頃から結果を出し、私でいいのかと思った」と語っていたが、後衛の樽村は「1年の頃に少しペアを組んだが、自分にとって左利きの竹松は相性が良く、場所取りもスムーズだった」と歓迎した。互いの特徴を引き出そうと、何度もボールを打ち返し、連係を高めることに時間を惜しまなかった。寮でも2人で過ごす時間を増やし、コミュニケーションを図った。

3位となった樽村妹穏・竹松美紀

6月の県高校総体では全国高校総体の出場権を獲得したが、調子の波が大きく、「無敵と思える日もあれば、全く勝てないと落ち込むこともあった」(樽村)。全国高校総体でも、「本調子ではなかったが、逆に開き直って向かう姿勢を出せた」(竹松)ことが一戦必勝につながり、勝ち上がる要因となった。

ヤマ場となった5回戦の相手は、全国大会で優勝経験のある双子のペアだった。試合前に吉良洋介監督から「攻めどころ」を告げられると、その通りに遂行した。縦関係になることが多い樽村・竹松に対し、平行陣形となる相手は前のスペースが空く。「相手がバックハンドで打ち返すコースを狙い、ツイストで短いボールを打てた」と樽村。会心の内容で勝利し、勢いに乗った。

準決勝で敗れ日本一に届かなかったが、竹松は「これまで全国では勝てなかったので満足している。3年間楽しいことも辛いこともあったけど、同級生10人で力を合わせてここまでやってくることができた」と振り返る。樽村は「団体戦は2回戦負けとなったが、個人で結果を出せてよかった。(広島から)明豊に来て本当に良かったと思えた。素晴らしい仲間に出会えた」と感謝の言葉を口にした。

2人は9月の大会を最後にペアを解消する。「いいコンビだった」と笑い、「最後まで2人で楽しんで、笑顔で元気にプレーしよう」と誓った。

最高のコンビだったと笑う2人

(柚野真也)

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