再犯防止を推進するためのパネル展 佐野市役所で開催

 罪を犯した人の立ち直りを支援し、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ取り組みをしている団体が、佐野市役所で再犯防止を推進するためのパネル展を行っています。

 このパネル展は、罪を犯した人が再犯しないよう、地域社会への立ち直りを支援する県保護司会連合会が県から委託を受けて開催しているもので、今年で4回目になります。

 佐野市役所には10枚のパネルが並べられ、会場を訪れた人は罪を犯し保護観察になった人に助言や指導を行う「保護司」から、掲示されたパネルについて説明を受け、活動の内容や再犯防止の取り組みの重要性を学んでいました。

 県と県保護司会連合会によりますと、県内の刑法犯の認知件数は減少傾向にあるものの、検挙された人のおよそ半数が再犯だということです。出所後は定職・定住ができず社会復帰が困難であることや社会で孤立してしまうことが再犯の原因だといいます。

 そこで、県では2020年から「県再犯防止推進計画」を策定していて、関係機関と協力して更生を目指す人が復帰できる地域づくりを進めています。再犯防止には県民からの理解も必要のため、県保護司会連合会では「保護司」の仕事や罪を犯した人の立ち直り支援の重要性を理解をしてほしいと県内7つの市と町を回りパネル展を開催しているということです。

 パネル展は今月(8月)14日まで開かれていて、10月には上三川町と那須町、12月には大田原市で予定されています。

© 株式会社とちぎテレビ