10月の大村市長選 歴史研究家 稲富氏出馬へ

稲富裕和氏

 任期満了に伴う大村市長選(10月22日告示、同29日投開票)に、歴史研究家で「新長崎学研究会」代表の稲富裕和氏(70)が出馬する意向を固めたことが9日、分かった。
 稲富氏は長崎市出身。学芸員として約35年間、大村市職員を勤め、黒丸遺跡の調査や文化財の保存、市史の編さんなどに携わった。現在は県考古学会会長を務める。選挙への出馬は初めて。
 稲富氏は長崎新聞の取材に「大村の歴史を踏まえ、教育文化都市に再興したい。長崎空港を軸とした本県の活力創出を目指し、大村を県の中核都市にしていきたい」と述べた。
 同市長選を巡っては、これまでに現職の園田裕史氏(46)が3期目を目指し立候補すると表明したほか、前県議の北村貴寿氏(50)が出馬の意向を固めている。

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