若者の被爆継承活動学ぶ 長崎マスコミフォーラム

交流証言活動について語る(右から)松山さんと中島さん=長崎市栄町、県市町村会館

 「継承の道標(しるべ)~いまできることを考える~」をテーマに、長崎マスコミフォーラム(長崎マスコミ・文化共闘会議など主催)が8日、長崎市内であった。全国の新聞・放送関係者ら約60人が対面とオンラインで、被爆体験継承の新しい形や若者の平和活動を学んだ。
 被爆体験を本人に代わり語り継ぐ市の家族・交流証言者の中島麗奈さん(21)と松山咲さん(18)が、それぞれ継承した体験を証言。松山さんは「人を思いやる心を持って。身近にできることから行動に移すことで何かが変わる」と呼びかけた。パネルディスカッションで交流証言を始めた動機などを話し、中島さんは「いろんな場所に足を運んで多くの被爆者の方と交流し、たくさんのことを受け継ぎたい」と語った。
 長崎大核兵器廃絶研究センター特任研究員の林田光弘さんと被爆者の田中安次郎さん(81)も登壇。林田さんが田中さんに質問したり、地図を使った補足説明をしたりしながら、田中さんの体験を分かりやすく伝えた。

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