佐世保・長崎日本語学院で平和学習 ウクライナ人ら折り鶴に挑戦

折り鶴に挑戦する学生ら=午前11時4分、佐世保市の長崎日本語学院

 台風6号接近の影響により、いつもとは違った形で迎えた9日の「長崎原爆の日」。
 長崎県佐世保市南風崎町の長崎日本語学院(今道浩三校長)は平和学習を開いた。各国から訪れている学生らが午前11時2分に合わせて黙とうし、平和と非核への誓いを新たにした。
 ロシアによる侵攻で避難し、同学院などで学ぶウクライナ人3人も出席。核兵器廃絶について問われ「世界が一つにならない限り難しいと思う」などと述べた。その上で「早く戦争が終わってほしい」と祖国への思いを口にした。
 今道校長は講話で「(きょうは)原爆が投下され、苦しむ人が出ないよう誓いをする日。(皆さん)それぞれ国は違うが、平和のために何をしたら良いか-。本日をきっかけに少しでも考えてほしい」と呼びかけた。
 学生らは、動画で被爆の実相について学んだり、折り鶴に挑戦したりした。

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