架空のひったくり事件を中学生が裁判 県弁護士会などがロースクール開催

架空の事件の証拠品を見ながら質問を考える中学生たち=9日午前、宇都宮市明保野町

 中学生に司法制度を知ってもらおうと、県弁護士会と法教育研究会は9日、宇都宮市明保野町の県弁護士会館で「夏休みジュニアロースクール」を開いた。新型コロナウイルス禍の影響で、対面での開催は4年ぶり。

 県内の中学生30人が参加。架空のひったくり事件を題材として2グループに分かれ、それぞれ裁判官役、検察官役、弁護人役になり模擬裁判を行った。証人尋問では弁護士のアドバイスを受けながら質問を考え、裁判への理解を深めた。

 検察官役を担った矢板東高付属中3年高塩和花(たかしおのどか)さん(14)は「弁護士に興味があって参加した。学級委員を務めているので話し合いの場でも、今回の経験を生かして意見していきたい」と笑顔で話した。

 

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