【KNT-CTHD23年第1四半期決算】コロナ5類移行を契機に国内・訪日が回復

KNT-CTホールディングス(HD)は8月9日、第1四半期連結決算(23年4月1日~6月30日)を発表した。四半期純利益は前年同期比75.6%増となる20億6800万円だった。新型コロナウイルスが5類に移行したことから国内旅行や訪日旅行が回復した。通期決算は、30億円の見込み。

売上高は、前年同期比22.3%増の638億3300万円、営業利益が同244.7%増の25億3300万円、経常利益が143.2%増の26億1100万円だった。

ウェブ商品や団体旅行事業を強化で組織改編

同社グループは、ウェブ商品の企画・販売を一体的に強化するため、個人旅行のウェブ販売専門会社、近畿日本ツーリストブループラネットを設立。団体旅行部門では、近畿日本ツーリストと近畿日本ツーリストコーポレートビジネスの団体部門を統合し、それぞれが持つノウハウとネットワークを融合させ、団体旅行事業の強化に努めた。

国内旅行は、個人旅行では、東京や関西方面へのダイナミック・パッケージ商品が好調。クラブツーリズムの添乗員付きツアーでは、秘境や絶景などのテーマ型商品やひとり旅の販売に注力した。団体旅行では、親鸞上人の御誕生850年と立教開宗800年をよろこびたたえる仏事「慶讃法要」の案件の取り扱いに注力した。広島サミットおよび関係閣僚会合における輸送等関連事業の取り扱いも行った。

海外旅行は、2019年以来4年ぶりの運航となった日本発着外航クルーズ商品やビジネスクラスを利用したクラブツーリズムの添乗員付きツアーの販売強化に努めた。団体旅行では、スポーツ競技団体の遠征や経済団体、外郭団体における視察案件の需要獲得を図った。

流動資産は1268億5400万円、流動負債は999億9800万円。純資産は359億2500万円。

通期連結業績予想は、売上高が前年比1.6%減の2482億円、営業利益が同68.3%減の35億円、経常利益が71.0%減の35億円。

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