6日に発生した弘南鉄道大鰐線の脱線事故で、弘南鉄道は9日、青森県大鰐町宿川原の現場で、運転再開に向け事故で傷んだレールの交換作業を行った。再開には全ての車両や運行設備の再点検が必要で、同日時点で再開の見通しは立っていない。同線は10日も運転を見合わせる。
9日午前8時20分ごろ、同社職員約10人が事故現場に到着。朝から気温が30度を超える猛暑の中、職員は専用の工具を使い、約50メートルにわたりレール全4本の交換作業を行い、同日中に作業を終えた。
同社は現在、大鰐線沿線でのバス輸送に向け調整を進めている。原因については、国の運輸安全委員会が1年以内をめどに事故調査報告書で示す。