道路の不具合、LINEで通報 職員制作の独自システム、青森・弘前市が試験運用

道路の不具合を市に知らせるライン画面のイメージ(市道路維持課提供)

 青森県弘前市は10日から、市が管理する道路に損傷などがあった場合にスピーディーに対応できるよう、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した通報システムを試験運用する。道路や側溝などの不具合を見つけた市民らが、ラインを使って市に写真や位置情報を送ることができる。

 市はこれまで電話で情報提供を受け付けてきたが、口頭では損傷の状況を確かめづらかったり、位置の特定が難しかったりする課題があった。2022年度は約千件の情報提供を電話で受け付けた。

 市のホームページまたは広報誌に掲載するQRコードを読み取り、ラインの「友だち追加」をして写真などを送る。送信はいつでも可能で、開庁時間に職員が内容を確認して対応する。これまで通りの電話での受け付けも継続する。

 市の独自の仕組みとして職員がシステムを作ったため、導入や維持に新たな費用はかからない。11月末まで試験運用し、本格導入するかは利用状況などから判断する。

 9日、桜田宏市長が市役所本庁舎で開いた定例記者会見で発表した。

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