ツルハ、取締役交代案を否決 株主総会で香港ファンド提案

ツルハホールディングスの株主総会が開かれた会場のホテル=10日午前、札幌市

 ドラッグストア大手のツルハホールディングスは10日、札幌市で定時株主総会を開いた。業績に不満を持ち、ツルハと対立する「物言う株主」の香港ファンドが株主提案した取締役交代案を反対多数で否決した。

 ツルハ株の約13%を保有するファンド「オアシス・マネジメント」は、ツルハの社外取締役が創業家からの独立性を欠き、株価の低下を招いていると主張している。独自に擁立した5人の社外取締役候補者の起用や、創業家の鶴羽樹氏が務める会長職の廃止などを求める株主提案は全て否決された。

 ツルハ側は取締役5人の再任に加え、2人を追加する人事案などの賛成を求め、いずれも可決した。

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