任期満了に伴う知事選は17日の告示まで1週間となった。5選を目指す現職の達増拓也（たっそたくや）氏（59）と前県議で新人の千葉絢子（ちばじゅんこ）氏（45）がいずれも無所属で立候補を予定し、一騎打ちとなる見通しだ。野党勢力が達増氏を、与党勢力が千葉氏を支える事実上の与野党対決の構図。同時期の県議選（定数48）も絡み、前哨戦はヒートアップしている。
両氏は9日夜、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで、日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会主催の討論会に臨んだ。
人口減少対策について、達増氏は「十分な収入とやりがいを得られる仕事を増やし、働き方改革を進める。結婚、出産、子育てを社会全体で支援する」と主張。千葉氏は「少子化の打開には賃上げが欠かせない。女性やファミリー層の移住促進に向けた労働政策、教育環境を充実させる」と訴えた。
