日本勢最少「65」も涙の惜敗/渋野日向子の全英女子2022

惜敗した2022年大会では涙を流した(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(9日)◇ウォルトンヒースGC(イングランド)◇6881yd(パー72)

女子ゴルフの今季海外メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」が10日(木)に開幕する。渋野日向子が4年前に日本勢42年ぶり2人目のメジャー制覇を成し遂げ、キャリア最大ともいえる転換点となった舞台。過去4度出場した大会を、それぞれ振り返る。最終回は日本勢初のメジャー2勝目に迫った2022年。

5月以降の8試合で予選落ちが6度を数え、棄権も1試合とシーズン中盤に苦しみ抜いてメジャー最終戦を迎えた。直前の欧州2試合も決勝ラウンドに残れないまま入ったミュアフィールドで、初日8バーディの6アンダー「65」をマーク。2001年のメジャー昇格以降では、日本勢最少スコアで単独首位発進を決めた。

2日目にオーバーパーも「73」で耐え、4打差7位で決勝ラウンドへ。ムービングデーの「66」で5打差2位まで順位を上げ、2019年大会でも一緒だったアシュリー・ブハイ(南アフリカ)との最終日最終組に飛び込んだ。

ラスト18ホールは2番のバーディ先行直後に2連続3パットボギー。それでも2オンに成功した5番(パー5)でイーグルを奪い返した。3打差3位で入ったサンデーバックナインで、最初にスコアが動いたのは14番のダブルボギー。諦めることなく17番(パー5)のバーディで食らいついたが、プレーオフ進出に1打及ばず3位となって悔し涙を流した。

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