ユベンティーノがルカクにノー…ピッチ大量侵入で「ルカクとサインするな!」の抗議活動

[写真:Getty Images]

ユベンティーノが獲得噂されるベルギー代表FWロメル・ルカク(30)にノーを突きつけた。

【写真】ユベンティーノがピッチ侵入でルカク獲得に抗議

クラブの財政問題もあって、セルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ(23)の今夏流出が取り沙汰されるユベントス。これを受け、クラブはこれまで多くの新ストライカー候補をリストアップし、その中でチェルシーで構想外のベルギー代表FWの獲得に動いている。

一部では3年契約での個人間合意も伝えられ、直近ではチェルシーとの間でヴラホビッチとのトレードを含めた交渉の可能性も報じられている。

そういった中、ユベントスは9日に本拠地アリアンツ・スタジアムで開幕前恒例のファーストチームとユースチームによるトレーニングマッチを実施。同試合は渦中のヴラホビッチら攻撃陣爆発のファーストチームが8-0の勝利と、後輩相手にしっかりと貫録を見せたが、試合を通して注目を集めたのはユベンティーノによるルカク獲得反対の抗議活動だ。

インテル時代の対戦時の衝突や、ここ数年の去就を巡るルカクの再三の不義理などもあってベルギー代表FWに拒否反応を示すユベンティーノは、試合前から試合中を通してルカク獲得を拒否するチャントを歌い続けた。

また、クルヴァ・スッドのウルトラスは「ルカクはミラノに留まれ。我々にはすでに第2GKがいる」との横断幕をスタジアム前で掲げ、同選手が昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝で味方のゴールチャンスを阻止する形となったプレーを揶揄した。

極めつけは試合終了後に多くのユベンティーノがピッチに侵入し、「ルカクとサインするな!」とのシュプレヒコールを上げ、クラブ上層部に対して強い圧力をかけた。

移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、チェルシーはルカクの交渉にヴラホビッチを含めることを望んでおらず、現状ではユベントスが相手サイドが求める移籍金を支払うことが唯一の解決策だという。

ただ、今回のユベンティーノによる強烈な獲得反対の行動を見せられると、クラブとしても大きなリスクを抱えてまで元インテルFWの獲得に動く可能性は低そうだ。

こうなると、ルカク本人に多くの選択肢は残されておらず、乗り気ではないサウジアラビアが唯一の解決策となるかもしれない。

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