首脳会議、地球温暖化の危機共有 アマゾン地域8カ国

アマゾン8カ国の首脳らによる会議を終え、記者会見に臨むブラジルのルラ大統領=9日、ベレン(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジル北部ベレンで9日、世界最大の熱帯雨林があるアマゾン地域にまたがる8カ国の首脳らによる会議が2日間の会期を終えて閉幕した。森林破壊の防止に各国が協力して包括的に取り組む「ベレン宣言」を8日に採択し、地球温暖化への危機感の共有を図った。

 8カ国はアマゾン協力条約機構に加盟するブラジル、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ベネズエラ、ペルー、ガイアナ、スリナム。議長国ブラジルは、自国が掲げる2030年までの違法伐採ゼロを共通目標にすることを目指したが、ベレン宣言には同年までのゼロが「理想」と記され、数値目標は各国に委ねられた。

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