中国駐日大使「相互理解を促進」 日本への団体旅行解禁に

東京都内で開かれた集会であいさつする中国の呉江浩駐日大使=10日午後

 中国の呉江浩駐日大使は10日、都内で開かれた集会に出席し、日本への団体旅行解禁について「人的往来を強化し、相互理解を促進する」ための措置だとの考えを示した。日中友好は双方の利益になるとも強調した。

 呉氏は日中関係の改善を話し合う有識者らの集会であいさつし「友好こそ唯一の正しい選択だ」と話した。「より多くの日本人が中国を訪れ、ありのままの中国を見てほしい」とも述べ、日本人に対するビザ(査証)発給の緩和を進める姿勢も示した。

 また自民党の麻生太郎副総裁が日米や台湾に「戦う覚悟」が求められていると発言したことに対して、「危険な言論だ」と批判した。

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