「お盆休みは書き入れ時なのに」 台風7号の接近で東海地方の観光地は今 観光客に人気の店や旅館からは心配する声が

現在、暴風域を伴い北上中の台風7号は12日にかけ小笠原諸島に最接近する見込みです。

そして、来週には強い勢力で東日本や西日本に近付く恐れがあり、東海地方も最新の情報に注意が必要です。

この台風7号の影響は東海地方の観光地にも…。

夏休みに入り大勢の観光客でにぎわう岐阜県高山市。

新型コロナの位置づけが5類に移行してからは、海外からの観光客が徐々に戻ってきました。

さらに今週末からお盆休みに入ると、まさに書き入れ時に。

ところが列島に向かってきている台風7号に、こちらの「みたらし団子」のお店では…。

(団子店)
「11日から15日くらいまでは(お客さんが来てくれる)と思っていたが、天気予報を見ると不安な気もしながら。どうにか(台風が)それて、たくさんの人が来てくれたら」

一方、朝市で土産用プリンを販売する男性も台風の接近に悩みは大きく…。

(土産用プリン店)
「(台風が来ると)業者も休みになるから、材料の仕入れをどうするか読めないからギリギリまで待ってもらっている。(お盆は)一番いい時だから、そこをやられると困ります」

そして、市内の老舗旅館を訪ねると…。

(本陣 平野屋 細谷和生さん)
「台風7号の影響で13日から16日までキャンセルが相次いでいる」

この旅館ではお盆休み期間の宿泊予約は1か月ほど前からいっぱいに。

ところが、台風7号の発生後、キャンセルする人もいるということです。

(本陣 平野屋 細谷和生さん)
「(お盆は)本当に書き入れ時で、インバウンドも戻ってきた矢先だったので、ダメージは大きい」

台風7号への心配の声は三重県の観光地、伊勢神宮でも…。

(観光客)
「栃木から。ちゃんと帰れることを願うのみ」
「きょうは風がすごかった。雨も降られた」
「きょうからグランピング。安全に気を付けて楽しめたら」

おはらい町にある土産物店の従業員は今後の心配を口に…。

(土産物店)
「台風によって、お客さまの来られる数も差が出てくるので、(台風が)それてくれることを願っている」

一方、こちらは二見浦海水浴場。

この夏は多くの人でにぎわいますが…、さすがに10日は台風の影響で風も強く、人の姿はほとんど見られませんでした。

二見町にある旅館では…。

(岩戸館 百木浩司さん)
「『天候も荒れる状況ですが、それでも来られますか?』と、あらかじめ伝えさせていただいている」

この旅館では台風接近に伴い、お盆期間に予約した人たちに事前に来館の意思を電話で再確認していて、これまで2割ほどのキャンセルがあったということです。

(岩戸館 百木浩司さん)
「本来、一番にぎわう時期ではあるが、自然のことなので。できるだけの対策はしていますので、おいでいただく際は安全に注意して来ていただけるとありがたい」

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