災害時にも役立つ「応急処置講座」 浜松医大の学生が講師として市民向けに開催(静岡県)

災害時に目の前で倒れている人がいたら、どう行動しますか?

いざという時に市民自らが行動してもらおうと、浜松医科大学で医師や看護師を目指す学生が、市民向けの応急処置講座を開きました。

(講座の参加者)

「大丈夫ですか 大丈夫ですか」

「大丈夫じゃない」

「あなたはAEDを持ってきてく ださい」

浜松市東区で開かれたこの応急処置講座には、市内の小、中学生やその保護者ら24人が参加しました。

(講座の参加者)

「子どもと一緒に救命講習を受ける機会がなかった、子どもに伝えたら受けてみたいと」

講師を務めるのは、浜松医科大学で医師や看護師を目指す学生です。今回は、AEDなどを使った応急処置講座が開かれました。

(浜松医科大学の学生)

「心臓が止まった状態になると、1分たつごとに助かる割合は約10%ずつ低下していく、その場に居合わせた人が1分でも早く救命の手当を始めることが大切です」

普段は学ぶ側の学生たちですが、教える立場となり、少しでも技術を学んでもらおうと丁寧に説明します。

(浜松医科大学の学生)

「できるだけ上から垂直に下へ」

また、講座では、避難所生活や車中泊で発生することがある、エコノミークラス症候群予防のための手、足のストレッチ方法などを伝えました。

講師を務めた学生は、この講座の経験を生かし、いざという時は自信を持って行動してほしいと話します。

(浜松医科大学の学生)

「最初は難しいそうに思えても、一緒にやることで、自分でもできるんだと伝えられた」「自信を持って、いざという時は自ら行動できるようにしてほしい」

(講座の参加者)

「わかりやすかったし倒れている人がいたら積極的に助けてあげたいと思った」「現実に起こったら対応できるように、もう少し勉強をしたいと思った」

日頃から地域の防災力を高め、災害時は市民同士が助け合うことが求められます。

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