台風15号 田辺前静岡市長らの対応を再検証「災害対応を最優先すべきだった」と厳しく指摘(静岡市)

静岡市の難波市長は、2022年の台風15号の対応について再検証したことを明らかにしました。一方、田辺前市長の行動については「災害対応を最優先にすべきだった」などと厳しく指摘しています。

2022年9月、台風15号による記録的な大雨で、静岡市は浸水被害や断水が相次ぎ、多くの市民の生活に影響が出ました。

これを受けて、静岡市は田辺前市長の任期中だった2023年3月、市の災害対応を検証した「最終報告」をまとめていましたが、10日難波市長は「再検証」を行ったことを明らかにしました。

(静岡市 難波市長)

「より最悪の事態を想定することは大事。災害状況の確認に時間をとるのではなく、最悪の事態を想定して『自衛隊にお願いした方がいい』と判断するべきだった」

再検証した結果、発災当初、公務として敬老会や祭りに参加していた田辺前市長の行動について「初動時は災害対応を最優先すべきだった」としたほか、自衛隊への派遣要請についても、「早い段階で要請した方がよかった」などと厳しく指摘しています。

再検証を踏まえ、難波市長は「災害対応力強化実施計画」を策定したと発表しました。

(静岡市 難波市長)

「検証が大事ではなく、その検証に対して、何をするかが大事なので実施計画を定めた」「(職員)全員で共有することによって、災害対策能力が継続的に向上することを願う」

計画には、災害時に利用できる総合情報サイトの構築など、127項目の取り組みが記されています。

© 株式会社静岡第一テレビ