産業廃棄物処分場を広島県議が視察 基準値を超える排水の汚れが問題に

法律の基準値を超える排水の汚れなどが問題となった三原市本郷町の産業廃棄物処分場を巡り、県議会で審議にあたる議員らが現地を視察しました。

視察に訪れたのは、県議会の委員会で処分場について審議している議員らです。担当者の立ち会いのもと、「排水の汚れに対し、どのような対策を講じたのか」などについて説明を受け、およそ30分間視察しました。この処分場では、法律が定める基準値を超える排水の汚れが確認され、県が、廃棄物の搬入や埋め立ての停止を指導。従わなかったとして、先月には、行政指導の中で最も重い「警告」を出しました。その後、業者が対策を講じたとする報告書を提出。県が再び検査し、排水の汚れの数値が改善していたため、廃棄物の搬入や埋め立ての再開を認めました。

県議らは、地元住民とも対面。処分場周辺で採取した水を実際に検査し、どの程度汚れているかなどの説明を受けました。

■地元住民 岡田和樹さん

「本当に安全なのかどうかを県が住民に対して説明をしてほしい。そのうえで原因究明を行って住民に教えていただきたい。」

■県議会 生活福祉保健委員会 柿本忠則 委員長

「今回はですね、本当に臨時的に急遽ですね、委員会として視察をしたということ、適切な調査をし、今後の委員会の審査に反映させていく」

処分場を巡っては広島地裁が、県に対して設置許可の取り消しを命じましたが、県が控訴しています。

《2023年8月10日》

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