「日本平夢テラスで景色を楽しんで」「坂道つらい」の声に電動カートの実証実験再開=静岡

富士山の絶景が楽しめる静岡市の日本平夢テラスに8月10日、駐車場とテラスを往復する電動カートがお目見えしました。足腰に自信のない人も、楽に移動することができます。

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静岡市清水区にある日本平夢テラスの展望デッキです。10日も県外から次々と観光客が訪れていました。

<大阪から訪れた大学生4人>
「晴れていてよかった」
「遠くから見ても高いな」

この展望デッキ。駐車場から向かうには、約200mにわたる急な坂を歩く必要があります。そこに10日登場したのが、電動カート。

<大阪から訪れた40代女性>
「この子がぐずっていたので、抱っこして上るとなったら大変だったので、すごくありがたかったです」

<女性の母親(70代)>
「ちょっと苦しかったので、ちょうど来ていただいてよかったです」

この電動カート、静岡県が10日から運行を始めました。2024年3月20日まで、約8か月間の実証実験です。毎日午前10時から午後4時、駐車場から夢テラスの入り口まで、10分おきを目安に常時往復。往復でも片道でも、1人100円の寄付を募ります。

夢テラスには、オープン当初から「坂道がつらい」などの声が寄せられ、県は2019年から、電動カートを運行する実証実験を開始。コロナ禍で中断したのち、10日、約3年ぶりに再開しました。

<静岡県観光政策課 村井達郎主任>
「足腰が不自由な方だとか、そういったところで見られない方が出てきてしまうのではなくて、より多くの人が、この景色を楽しむことができるような環境づくりができればいいなと考えております」

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