「なかなかマッチングしない」「良さそうな男性がいない」「出会えない」などなど、婚活の不満を口にする人に共通するのは、その不満に対する解決策の糸口が見つからないことです。
恋愛や婚活で悩む人のほとんどが、本人自身の問題に気づいていないのです。
そこで今回は、婚活に苦戦している女性の実例からよくある問題点を紹介。解決策と一緒にお届けします。
「早く結婚を」のプレッシャーと今後への不安で本質が見えていない
派遣社員の絵美さん(仮名・32歳)は数年前からアプリやパーティー、結婚相談所などありとあらゆる婚活を行ってきましたが、うまくいきません。
そこでまず、自分の「恋愛の癖」を紐解いてみたところ、過去に付き合った男性に年下が多く「可愛い男性が好き」という傾向が強いことがわかりました。
彼女の「可愛い」の意味合いは「ペットとして可愛がりたい」というイメージに近いものです。
なぜ年下好きでしかも愛玩動物のような男性が好きなのでしょう。その原因は父親にあったのです。
「父は私が長女だからという理由で結婚を急かします。下の妹たちが結婚したくなるような結婚をしてほしい、早く実家から出て行ってほしいというのです」
幼少の頃から、絵美さんは父親から命じられることが多く、それに応えようとしていたそうです。一般的な人間関係でいえばパワハラに該当しますが、家族の間ではパワハラかどうかが曖昧な状態でした。
父親からの重圧に耐えかねるように、絵美さんは父親とは真逆な可愛らしい男性と付き合ってきましたが、その男性たちは彼女に飽きると去っていきます。
彼女の恋愛傾向を修正しない限り、恋愛結婚は難しいといえるでしょう。
また、結婚を含めた人生のプランを絵美さんに尋ねると、「将来が不安」という答えでした。
理由は「正社員で働き続けることが嫌になって退職し、派遣社員になりましたが、派遣も更新がある、ないなど不安定。スキルを磨くように努力していますが、将来に対する不安がいっぱい」だから。
経済的にも精神的にも不安定なため、「結婚したほうが経済的にも楽」と相手に依存するようなニュアンスなのです。経済的・精神的依存を喜んで受け入れる男性は少ないのではないでしょうか。
恋愛の癖や将来に対するビジョンから、婚活に苦戦している理由は「父親の重圧と、相手探しが難しいゾーンを選んでいる」ことがわかります。
派遣社員という不安定な状況が結婚に対する焦りをかりたてているのなら、心から結婚を望んでいるのかも不明になりますね。
解決策
このような場合は、まず結婚を急かす父親と距離置きをすることをおすすめします。実家を出て一人暮らしをするのも良いですが、最初から一人暮らしに不安ならシェアハウスを選択しても良いでしょう。
また、経済的に不安定という理由から、相手に合わせて相手の顔色を窺う生活になると、幸せな結婚から遠ざかってしまいます。そのため仕事や経済面で自信を持ったほうがいいでしょう。
最も大事なことは「結婚のイメージをなるべく具体的に挙げる」ことです。紙に書いて、自分自身の潜在意識にしっかりと刻み込みましょう。
男性が皆無の職場にいるせいで男性の気持ちが理解できない
サービス関係の企業に従事する遙さん(仮名・33歳)は職場に適齢期の男性が皆無。
年上のパートやアルバイトが多いため、年上のスタッフを指導する場面になると、年上が苦手な遙さんはストレスを抱えています。今は貯金のために我慢していますが、結婚したら転職したいそうです。
しかし、アプリ婚活してもオファーがないそう。結婚相談所に入り婚活しますが、オファーは7歳以上年上の男性ばかりで、お見合いが成立しないのだとか。
彼女に聞き取ってみると、婚活がうまくいかない理由が大きく3つもあることが判明しました。
- 自分の魅力に気づけない
- 恋愛経験が少ないため、相性が良い男性がわからない
- 女性が多い職場にいるせいで男性の気持ちがわからない
解決策
友達に客観的なアドバイスをもらう、男性目線からアドバイスをもらう、ファッションのプロからアドバイスをもらうなど、男性からどのように見られるのか? という観点で、ファッションや言動に関する根本的なことを見直す必要があります。
また、結婚相談所に対するイメージも少し見方を変えなければなりません。
そもそも論になりますが、結婚相談所は年上男性と年下女性のカップリングがダントツに多いのです。言い換えると、年下女性に興味がある男性が集まる婚活市場です。
年下男性を好む女性の場合は、別の場所での婚活をおすすめします。
恋愛に関するトラウマをもっている
デザイナーの汐里さん(仮名・35歳)は過去の婚活の経験から、婚活そのものに対して絶望していましたが、あることがきっかけで結婚願望が芽生えます。
ところがアプリも、婚活パーティーも進展しません。原因は次の通りです。
- 婚活に対して絶望している、過去のトラウマに縛られている
- アプリで知り合った男性との関係をネガティブにとらえている(遊びではないかと疑ってしまう)
- 年下好きだが、好かれるのは年上
- ときどき婚活が面倒くさくなる
- ちょっとしたアクシデントに対して、ネガティブになる
解決策
過去のトラウマを克服するというのは、並大抵のことではありません。
精神科医やカウンセラーなどの専門家のケアをもってしても、トラウマを取り除くことができるかどうかはケアを受けて初めてわかることです。
それよりも私が効果的と思う方法は、「なぜ結婚したいの?」という結婚願望を深堀して、「結婚したい」を毎日心にしっかりと刻み込んでおくことです。
それでもトラウマに悩むあまり婚活する気がなくなるのなら、結婚に対する意識が薄いのです。
結婚願望、つまりやる気を保持することが結婚に向き合える最良の方法です。婚活に対して明るい気持ちをもてるように、「結婚は良いもの」という考えを持った人に婚活の相談をしてみましょう。
「結婚したら幸せになる」という根拠を見つけられる可能性が大きいですよ!
*
婚活がうまくいかない原因にあるのは、どのパターンであっても「自分の中にある原因を深掘りして考えようとしないこと」です。
物事がうまくいかないとき、どうしても目の前の問題から逃げてしまいたくなりますが、まずは自分の現状をしっかりと把握して解決に動くことが、婚活においても大事になります。
(mimot.(ミモット)/ 夏目 かをる)