なでしこを警戒するスウェーデン女子DF「信じられないほど巧みなプレーを見せる」、スペイン戦のスタンド観戦がカギに「とても貴重だった」

[写真:Getty Images]

スウェーデン女子代表のDFマグダレーナ・エリクソンが、ベスト4入りを懸けて対戦するなでしこジャパンについて語った。スウェーデン『sportbladet』が伝えた。

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)は、束の間の休息を経て11日から再開。準々決勝の戦いがスタートする。

なでしこジャパンはラウンド16でノルウェー女子代表に勝利しベスト8入り。相手は、3連覇を目指したアメリカ女子代表をPK戦の末に下したスウェーデンとなった。

試合に先立った記者会見に出席したエリクソンは、今大会のグループステージに休暇があり、その際になでしこvsスペイン女子代表をすたどで観戦していたことを明かし、生でその目でチェックしたことが大きく役立つと語った。

「大会が進めば進むほど、より多くの対戦相手の試合を見ることができるという利点がある。すでに日本に対して、とても良いイメージを持っている」

「日本がスペインと対戦するのを生で観ると言うのは、とても貴重だった。ボールが別の場所にあるときの彼女たちの動きを見て、反対サイドでも多くのことが起きているということに気づいたわ」

「特定のランニングにとらわれないことが重要になる。そうすれば、また新たなランニングが後ろからやってくる可能性があるわ」

画面越しでは見えない部分もスタンドで見守ったエリクソン。鮮やかなカウンターで4-0とスペインを下した日本を称賛した。

「スペイン戦では自陣に戻り、反撃に転じていた。素晴らしいカウンターゲームを見せていた。そして、彼女たちが他の国と対戦したときは、素晴らしいコンビネーションサッカーで圧倒するのを目にした」

「私たちと同じように、このチームは様々な方法で勝つことができる、とても多面的なチームだと思う」

両者は2021年の東京オリンピックの準々決勝で対戦。当時とはスタイルもメンバーも異なるが、スウェーデンが3-1で勝利。エリクセンは試合の先制ゴールを記録し勝利に貢献していた。

自身が目にしたなでしこジャパンは、当時のサッカーとは異なると言及。敬意を表しながらも警戒を怠らなかった。

「深い位置でのディフェンス、カウンターアタックなど、部分的に研ぎ澄まされている日本が見えている。当時はハッキリと見えなかったかもしれないけど、今は見えている」

「彼女たちは、信じられないほど巧みなプレーを見せる。だから、日本がボールをキープするための準備をすることはもちろんだし、ゴールに直結するチャンスがあれば、ダイレクトで仕掛けてくるということに対応できるように準備するのもとても重要だわ」

日本vsスウェーデンは11日の16時30分にキックオフを迎える。

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