【インドネシア】ダイハツ、小型商用EVコンセプトカー披露[車両]

ダイハツ工業のインドネシア現地法人アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は10日、同日から首都ジャカルタ郊外で開幕した国内最大規模の自動車展示・販売会「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)2023」で、小型商用車「グランマックス バン」をベースとした電気自動車(EV)のコンセプトカー「VIZION—F(ビジョン エフ)」を披露した。

ADMの京田靖社長はNNAに対し、「ラストワンマイル輸送ニーズが高まる中で、最適な電動車を検討して形に示した」と述べた。具体的な発売計画などは未定。VIZION—Fは、容量28キロワット時のバッテリーを搭載。航続距離は約200キロメートル。

ADMは昨年8月に開催されたGIIASでも、コンセプトモデルとして、5人乗りエントリー小型ハッチバック「アイラ」のEVコンセプトカー「アイラBEV」を公開していた。

ダイハツは10日付の声明で、インドネシアにおけるカーボンニュートラルの実現に貢献するため、顧客に多様な選択肢を提示していくと述べた上で、徹底的な現地化にこだわりながら、低燃費や省資源などの点を踏まえ、ハイブリッド車(HV)やEVといった電動車の研究開発を進めていくとした。

GIIAS2023ではこのほか、7人乗りのエントリー多目的車(MPV)で、主力車種の「シグラ」で特別仕様車を発売。軽商用車「アトレー」など13台を出展している。

アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)の展示ブースを訪れ、コンセプトカー「VIZION—F」の横に立つ、アイルランガ調整相(左から2人目)ら=10日、バンテン州(NNA撮影)

© 株式会社NNA