巧みに声色変え、堂々落語披露 宇都宮市東図書館で「子ども落語教室」発表会

ユーモアたっぷりに落語を演じる児童

 【宇都宮】市東図書館主催の「子ども落語教室」の発表会が6日、同館で開かれ、市内外の小中学生計6人がユーモアたっぷりに落語を披露した。

 宇都宮落語研究会長のアマチュア落語家井上匡幸(いのうえまさゆき)(高座名・森乃(もりの)むじな)さん(71)=東峰町=が講師を務めた計4回教室の最終回。子どもたちは約1カ月かけて、古典落語「たらちね」に登場する長く難しい自己紹介の名前を暗記するなどして、小話や演目を稽古してきた。

 発表会では浴衣姿で高座に上がり「炭酸水ですか? そうだ(ソーダ)」「あの人、誰だっけ? ばか、おまえのおやじだ」などと堂々と演じ、集まった保護者らを楽しませた。

 登場人物の声色を巧みに変えながら「寿限無(じゅげむ)」を演じきった泉が丘小3年栗田祥平(くりたしょうへい)君(9)は「声を変えて話すのが得意。落語を習い続け、高校に行ったら落語研究会に入りたい」と笑顔で話していた。

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