上田主将「全力で楽しめた」 富山商ナイン、甲子園から帰校

甲子園での応援に感謝する上田主将=富山商高

 第105回全国高校野球選手権に出場し、9日の1回戦で鳥栖工(佐賀)に惜敗した富山商ナインは10日、バスで帰校し、保護者や教職員、生徒らが惜しみない拍手で出迎えた。上田海翔(かいと)主将(3年)は「甲子園の大舞台で、全力で楽しんでプレーすることができた」と応援に感謝した。

 午後5時20分ごろ、バスから降りたナインは堂々とした様子で玄関前に整列した。前﨑秀和監督は「選手たちは最後の一球まで、富山県代表としてのプレーをしてくれた」と部員をたたえた。

 富山商は鳥栖工に延長十二回タイブレークの末、2―3で敗退。目標としていたベスト4には届かなかったものの、華麗な好守を連発して聖地を沸かせた。

  ●「感銘受けた」と電話

 学校には「感銘を受けた」との励ましの電話が何件も入り、土肥恵一校長は「君たちは富商生らしいプレーをしたいと言っていた。その目標をしっかりとかなえてくれたことがうれしい」とねぎらった。桶屋泰三同窓会長もあいさつした。

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